続・彼女が愛した温もり


『子供産まれてきたらさ、たくさん色んな所行こう』


『え?』

いきなりコーキが笑って話すからついビックリした。


『でな、二人で愛し抜こう
何があっても血が繋がってるんだから』

『うん』

血の繋がり…か。


『あぁー、もうダメだ…』

『ん?』

『無性に会いたくなってきた、子供に』

『私も会いたいよ、凄く会いたい』


気になるよ、やっぱり。
男の子か女の子か知りたい。
どっちでも良い、産まれてきてくれるなら。

ただ、男の子だったらコーキみたいに甘い顔立ちなのかなとか。
女の子でもコーキの顔は有りかなとか。

幸せな妄想が止まらない。


『いつでも産まれてこいよ』

コーキが私のお腹に抱き着いて言った言葉に幸せを凄く感じた。


でも、

『まだ、もうちょっと会えるのは先だよ』

そう言った途端、悲しそうに寂しそうに溜息をついたコーキに笑えた。


やっぱり、家族っていいな。。


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