続・彼女が愛した温もり


『そんなにテディベアが無いとダメか?』

コーキが私に顔を近づけ問いかける


『無いとムリだよ。
私、眠れないよ‥』

あのテディベアと一緒に一人の日々を過ごした

パパと唯さんに子供ができたと知った日も

居場所がないと実感した日も

万里子という友達を心から大切だと感じた日も

嬉しいも悲しいも寂しいも

私の感情を私の気持ちを

あのテディベアは全て知ってる

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