続・彼女が愛した温もり


『ねぇ!黒い車?』

私が聞くと

『そうそう!』とダンナさんが笑いながら言った


コーキだ!
黒い車!

携帯を持ち急いで部屋から出た

私がエレベーターにいる間に杏里の部屋で

『でもさ、カレンちゃんの彼氏って金髪?』

『えー?
どうして?』

『いま金髪の男が車に乗り込んだけど…』

なんて会話がされていた事を、
私は知らなかった


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