FORTH〔前編〕
「よかった………」




そう言って
ニコッと笑った







「ん…………ユ……ナ…」




寝ているセナは
うわごとでそう言った








「ユナ………?」





どこかで聞いたような…







誰だったか……







「気のせい…か……」





舵は気にせず
セナを抱えて歩きだした








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