学園ぷりんせす

矢崎桜は俺の腕をがしっと掴んだ。


「…何？」

「上原くんも一緒に行こうよ！」


矢崎桜はニコッと笑った。
その笑顔が俺にとってはうざく感じる。


「…先輩らと行ってれば？」


俺は矢崎桜の腕を振り払い、生徒会室から出て行った。


「………上原くん、体調でも悪いのかな…？」

「気にすんなよ、あいつはああいう奴だ」

「そうそう、俺達がいるから安心しとけ」

「…神さん、麗先輩……私を励まさなくてもいいですよ？慣れてますから…」

「ばか。俺様はおまえの為に励ましてんだよ」

「桜だから俺は桜の近くにいて桜を楽しませたいんだ、わかるか？」

「うん、ありがと…！大好き！！」



※この時、三年生二人は二人のことじゃなく自分のことだと思って勘違いしている。



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