学園ぷりんせす


「おーい桜ー!」

「麗先輩っ!どうしたんですか?」

「あのさ、なんで丈にしたんだ?他にもいたろ?」

「それはですね、たまたま上原くんが私の目に入ったので!」


迷いなく言う矢崎桜。


「そうか…よかっ」

「やだっ!あと二種目で文化祭終わりですよ!早く行かないと…」


三年生二人、スルーされすぎ…

いよいよクラス対抗リレーが始まった。
俺は第一走者。問題の矢崎は第三走者。

パァンという音とともに俺は走りだした。


「やっぱ丈はえー…どーゆう足してんだか…」

「本当だよね…」

「まあ俺様のほうが速いけどな わははははは」



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