学園ぷりんせす



「んっ…あれ?上原くん…?」


矢崎桜が目を覚ました。


「…上原ですけど」

「私、転んだんだっけ?ダサいなー自分」


へへっと笑う矢崎桜。その行動がなぜか腹に立った。


「…あんた何なの?俺が前言った、自分を大切にしろっていうの聞いてなかったの?」

「え?」

「先輩らはマジで焦ってお前を助けたんだ。それなのに心配すんなみたいな顔しやがって…」

「どういうこと…?意味わかんないよ」


俺だって意味わかんない。自分が何言ってんのかもわかんねぇよ。



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