学園ぷりんせす


「…ねぇ」

「あん?何だよイケメン。こっちはいいムードなんだ。空気読まんかゴラァ!!」


上原くんはお兄さんの背後から股をおもいっきり蹴った。


「にっ…二度目……っ!!」

「きゃああっ!」


上原くんはお兄さんと私が離れた瞬間に、私の首に腕を回し、今度はぽすっと上原くんの胸に突っ込んだ。


「…もっかい蹴ってやろうか?」

「なんっつードS……!!!」

「冗談じゃねぇ…兄貴!帰りますぜ!」

「置いていかないで!」


仲間の人はそそくさと走りながら帰り、お兄さんは泣きながらほふく前進をしながら帰っていった。

それより…上原くんどうしたんだろ……いつもと空気が違う…

私も私で声出ないし、心臓がドキドキしてる。こんなこと初めて…



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