学園ぷりんせす
お姫様には恋を
お兄さん達がいなくなると、上原くんはすぐにパッと手を離した。
それから近くのカフェ店へ行った。
その間は無言だったけど、私の心臓だけは上原くんに聞こえるんじゃないかってほど大きな音を出していた。
カフェ店に入ったものの、向かい合わせの席が非常に緊張した。
私はカフェを飲むフリをしてちらっと上原くんの顔を覗いた。
上原くんはカフェを飲みながら私をまじまじと見つめていた。
「っっっっ!!」
なんでこっち見てんのかなぁ!緊張してカフェ飲めないよ!!
「私の顔に何かついてる?」
「…別に」
だったらこっち見なければいいのに……
そのあと、私達はカフェ店から出た。
休憩しようとして入ったはずなのになぜか休憩出来なくて、カフェは一口も喉を通らなかった。
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