学園ぷりんせす
背後から声がした。
振り返るとそこには麗先輩がいた。
「よ。矢崎って言うから神かと思った?」
「麗先輩何してたんですか!?さっきからみんなに先輩どこですかって聞かれて…」
「お前を探してた」
「え…?」
「とりあえずこっち来い。」
ぐいっと腕を引っ張られ、麗先輩のあとについていく。
人気の少ない所をつかつか歩いて行き、いきなりピタリと止まった。
「…?会議室?」
「そう、会議室」
会議室の戸を開けると、神さんと秀くんがパイプ椅子をベッドにして寝ていた。
「場所見つけるの大変だったんだ。いいか、桜。静かにしてろよ」
私の口元に人差し指を当て、笑顔を見せ、窓際のソファーで寝転ぶ麗先輩。
ずっと探している他の女の子達がかわいそうだと一瞬感じた。
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