学園ぷりんせす


「へ!?えーっと…その…好きなのかなぁ…」


もじもじしながら顔を下に向ける。


「かなぁって何だよ。…桜はあいつのどこを好きになったの?」

「んと…私にもよくわからないんですよね。いつの間にか上原くんを見ると胸が…」

「…そっか。」

「そろそろダンス始まると思うので、上原くん探しに行ってきます!」


ソファーから席を離れ、ドアノブに触った瞬間だった。


「桜!」

「先輩?そんな大声あげたら起きちゃいますよ?」


先輩は私のド正面に立った。


「丈になんか言われたら、真っ先に俺に言えよな。分かった?」


私がニコッとすると先輩もニコッと微笑んだ。そして頭を撫でた。
そして、会議室から部屋を出た。


「………何であいつなんだよ…」

「麗、フラれちゃったね!どんまい」

「秀!いつから起きてたんだよ!!」

「麗が桜ちゃん押し倒したときからかな♪」

「……見てんじゃねーよ…バカ………」



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