学園ぷりんせす
上原くんは私をじーっと見つめる。
「なななななっ…!いきなり何てこと言うんですかぁ!」
「一緒にダンスしたい人=好きな人くらい知ってるし。」
片手で前髪をくしゃっとあげる上原くん。
私の脳内はパニック以上にパニックになっていた。
「…まさか俺とダンスしたいなんて…絶対先輩のほう行くと思った…」
「どういうことですか…?」
「…俺とお前で買い出しに行ったときあっただろ?その時からなんか変な気持ちだったんだよね。こんな奴守りたくもねーのに体が動いてさ。」
こんな奴って……
「…だから俺、お前のこと好きなんだと思う。ダンス誘ってくれてけっこう嬉しいし」
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