学園ぷりんせす


じっと見つめる目。
私は緊張のあまり目をそらした。


「…何で目そらすんだよ」

「目にゴミが……」

「そういえば、あんたって俺の噂のことそんな気にしてないよな。なんで?」


なんかいきなり話変えられた…


「噂…?あの元ヤンキーとかいう噂ですか?あんなの信じるわけありませんよ。上原くんは優しいんだし!それに、体育祭のとき、上原くんが私を運んだって知ってますから。」

「何で知ってんの?」

「私が保健室にいて、上原くんが帰ったあとすぐに秀くんが来て教えてくれたんですよ♪」


私がそう言うと、上原くんはぶつぶつとぼやき始めた。


「あのー…上原くん…?」



.
< 144 / 151 >

この作品をシェア

pagetop