学園ぷりんせす


私がパニックになっていると、上原くんはバッと離れた。


「悪い。無意識」

「びっくりした…」

「………。」


顔を赤くし始め、前髪をぐしゃぐしゃと掻き分ける上原くん。

上原くんでも照れるんだなあというのがわかった。


バァン!


いきなり扉の開く音がした。二人は扉のほうに目線をやった。


「何してんの」


そこには寝起きの目で私達を見る神さんだった。


「えっとその…」


告白とかキスしてましたなんて言えないしどうしよう…!


「集計してたんすよ。クラスの売り上げ」

「ふーん…お疲れーれーれれー」


そう言い、ふらふらしながら立ち去って行った。



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