学園ぷりんせす
「あの人、何しに来たんだ…」
ため息をつき、呆れた顔を見せる。
「上原くん、とっさに何か言ってくれてありがと。でも神さんに嘘つくなんて悪い気が…」
「…神さんくらい大丈夫だろ。」
そう言うと、私の髪を耳にかける。
そして顔が近づく。
「…キス…してい?」
私の耳元で小声で呟く。
耳にほんの少し、上原くんの唇が触れる。
「うっうん」
耳が熱いのを堪え、唇と唇が触れ合うそのときだった。
ドォン…!
「上原くん、待って!何の音!?」
「………」
上原くんは窓に目線を向けている。
「上原くんどこ向いて……」
私は上原くんが見ている方向に体を向けた。
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