学園ぷりんせす

「汚い手で触るな」



「じゃあ始めよっか!」


桜ちゃんの一言で、ビーチバレーは始まった。

さすが3年生。パワーが凄すぎる。サーブなんて僕のときだけ強くして、桜ちゃんのときは優しくする。セコすぎる。

僕は3年生が離れているときを見て、間に力いっぱいのスマッシュを叩きこんだ。


「甘いんだよ!」

「「3年'sブロック!!!」」


神と麗はまさかのチームプレイで僕達はあっという間に5点取られてしまった。


「おまえら弱すぎだろ。ハンデでもしてやろーか?え?」


麗が久しぶりにドSアピールをする。腹が立って仕方がない。


「麗、そんなことしなくていい。次は俺様のサーブか。」


神は高くボールを投げ、おもいっきり腕を振った。そのボールは軌道を大きく外れ、海の方へ飛び込んで行った。



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