鏡の中の私
∮1ソフィア
就活
まだかなぁ…
かれこれもう5日間順番待ちをしている。
「次!ソフィア・ローゼ」
順番整備の係員にやっと名前を呼ばれた。
呼ばれたは良いが、私は他の子たちとは別の場所に誘導された。
待合ロビーから聞こえていたしゃべり声がだんだん遠ざかっていく。
私はどこへ行くのかもわからないまま誘導の係員におずおずと付いて行く。
クリスタル仕様の廊下に係員と私の靴音だけが響き、灯りはというと係員のもっているキャンドルだけ。
10分ほど歩くと木製の古めかしい大きな扉に突き当たった。
とても頑丈そうだったが、係員はいとも簡単にそれを開けてみせた。
その扉の向こうにはマリン様がいらっしゃった。
『ソフィア、待っていましたよ。あれへ乗りなさい。』
そしてマリン様の示す先には一艘の一人乗りの舟が。
「マリン様、私はこの舟に乗るのですか?」
『そうです。さぁお行きなさい…』
「マリン様…わたしは…」
『案ずることは何もないのですよ。わたくしはいつもあなたの側にいます。さぁ、早く。舟が出ますよ。』
どうやら行き先は舟にインプットされているらしい。
「はい!マリン様、行って参ります。」
そう言い残して私は舟に乗り込んだ。
かれこれもう5日間順番待ちをしている。
「次!ソフィア・ローゼ」
順番整備の係員にやっと名前を呼ばれた。
呼ばれたは良いが、私は他の子たちとは別の場所に誘導された。
待合ロビーから聞こえていたしゃべり声がだんだん遠ざかっていく。
私はどこへ行くのかもわからないまま誘導の係員におずおずと付いて行く。
クリスタル仕様の廊下に係員と私の靴音だけが響き、灯りはというと係員のもっているキャンドルだけ。
10分ほど歩くと木製の古めかしい大きな扉に突き当たった。
とても頑丈そうだったが、係員はいとも簡単にそれを開けてみせた。
その扉の向こうにはマリン様がいらっしゃった。
『ソフィア、待っていましたよ。あれへ乗りなさい。』
そしてマリン様の示す先には一艘の一人乗りの舟が。
「マリン様、私はこの舟に乗るのですか?」
『そうです。さぁお行きなさい…』
「マリン様…わたしは…」
『案ずることは何もないのですよ。わたくしはいつもあなたの側にいます。さぁ、早く。舟が出ますよ。』
どうやら行き先は舟にインプットされているらしい。
「はい!マリン様、行って参ります。」
そう言い残して私は舟に乗り込んだ。