鏡の中の私
夢の中で
マリン様だ…
『ソフィア、私たち妖精は長いときを生きるのです。ただ生きるのではありません。
色んなことを学ぶためにあらゆる場所に派遣されるのです。
ソフィア、そうなったらあなたはどこに行きたいの?』
「マリン様のお側にいたいです。」
『そうですか。さてもうお休みなさい。』
「はい、マリン様。」
私は妖精の世界に住んでいた。
そこは美しい園と優雅な暮らしが約束されたまさに楽園。
しかしこの世界のことは、この世界に住む者しか知らない。
私たち妖精はこの国の女王、マリン様に教育を受ける。
そして一人前の妖精になるために色んな場所に派遣されるのだ。その場所で自分を磨くべく、たくさん知識を得るのだ。