鏡の中の私
幼かった私はマリン様のお側にずっといたい一心だった。
しかし、時の流れはそんな私を変えていった。
いつしか私は異世界に興味をもつようになっていた。
それはある日のことだった。
『ソフィア、あなたはそろそろ自立できる年です。一人前の妖精と認められるために旅をしなければなりません。
そこで、どこに行きたいか希望はありますか。』
「はい、マリン様、
私は異世界に行きとうございます。」
『そうね…異世界ね…。
しかし仲間たちはみなこの世界の中に派遣されることを希望していますよ。
1人になりますよ。
それでも構いませんか…?』
「はい、マリン様。」
『…わかりました。異世界に派遣しましょう。場所は一任してくださいね。
それでは手続きの順番を待ちなさい。』
「はい、ありがとうございます。」
そう言って私は踵を返し、派遣される順番を待った。