たった一人の親友へ
気がついたら家路の途中だった
髪から滴るしずくと一緒にあたしは空虚感に襲われた
一つだけ覚えてることがある
保健室を出た瞬間外でサッカーをしている翔たちが見えた
あたしはなるべく下を向いて足早に去ろうとしたのに
そんな様子を目ざとく見つけた翔
「うわっびっちょびちょ。水浴びでもしたの?笑」
そんな問い掛けに無言のあたし
「ちょっとこっち来い」
手をひっぱられ、図書館の中に入った
そこで彼はあたしの頭の上に使いかけのタオルをかけてくれた
「これ使っていいから。後、トイレ行ってその目の下の黒いの落としてこい」
笑いながら言う翔
あたしのこと嫌いなんじゃないの?
そんな言葉が喉の奥から出かけた
翔はあたしの肩をぽんぽんと叩いて、また友達の元へと戻って行った
髪から滴るしずくと一緒にあたしは空虚感に襲われた
一つだけ覚えてることがある
保健室を出た瞬間外でサッカーをしている翔たちが見えた
あたしはなるべく下を向いて足早に去ろうとしたのに
そんな様子を目ざとく見つけた翔
「うわっびっちょびちょ。水浴びでもしたの?笑」
そんな問い掛けに無言のあたし
「ちょっとこっち来い」
手をひっぱられ、図書館の中に入った
そこで彼はあたしの頭の上に使いかけのタオルをかけてくれた
「これ使っていいから。後、トイレ行ってその目の下の黒いの落としてこい」
笑いながら言う翔
あたしのこと嫌いなんじゃないの?
そんな言葉が喉の奥から出かけた
翔はあたしの肩をぽんぽんと叩いて、また友達の元へと戻って行った