たった一人の親友へ
友香に夏のことを話すと

自分は家で待ってるから早く行ってあげて、と

快く言ってくれた



あたしが行こうとすると

友香があたしを止めた


「お姉ちゃん。これ」


そう言ってあたしに手渡したものはピンクの封筒


「昨日書いたの。
後で読んで。」





不覚にも泣きそうになった


そのピンクの手紙を握りしめながら


必死で涙を押さえて


あたしは夏の元へと急いだ




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