たった一人の親友へ
あたしが来るまで、夏は何も食べず
不摂生な生活を送ってた
そうすればお腹の赤ちゃんが
消えてなくなってしまうと思ったから
もちろんそんなことあるはずがないって
夏が一番分かってた
それでも何かにすがりつかなきゃ
自分がおかしくなりそうだったから
妊娠が分かってからも
たくちゃんとは普通に連絡を取り合っていた
努めて明るく振舞う夏に
彼は彼女の大きな変化に気付くことはなかった
そんな時
夏はたくちゃんにこう聞いた
「たくちゃんは、将来子供は欲しいの?」って
「あたりまえだよ!!もちろん夏の子供ね。
いつか頑張って作ろうな」
そう答えてくれた彼に
夏は涙が出るほど嬉しかったんだって
だからこそたくちゃんには言えないって
きっと彼に真実を言ってしまったら
変に責任を感じて
自分の存在が
彼に負担をかけてしまうかもしれないからって。
夏はたくちゃんの人生を
自分のせいで壊したくないって
彼はそういう人なの。
そう言ってふと笑う夏
夏はいつでもそう
たくちゃんの話をする時に出る笑顔が
一番綺麗だよ
不摂生な生活を送ってた
そうすればお腹の赤ちゃんが
消えてなくなってしまうと思ったから
もちろんそんなことあるはずがないって
夏が一番分かってた
それでも何かにすがりつかなきゃ
自分がおかしくなりそうだったから
妊娠が分かってからも
たくちゃんとは普通に連絡を取り合っていた
努めて明るく振舞う夏に
彼は彼女の大きな変化に気付くことはなかった
そんな時
夏はたくちゃんにこう聞いた
「たくちゃんは、将来子供は欲しいの?」って
「あたりまえだよ!!もちろん夏の子供ね。
いつか頑張って作ろうな」
そう答えてくれた彼に
夏は涙が出るほど嬉しかったんだって
だからこそたくちゃんには言えないって
きっと彼に真実を言ってしまったら
変に責任を感じて
自分の存在が
彼に負担をかけてしまうかもしれないからって。
夏はたくちゃんの人生を
自分のせいで壊したくないって
彼はそういう人なの。
そう言ってふと笑う夏
夏はいつでもそう
たくちゃんの話をする時に出る笑顔が
一番綺麗だよ