たった一人の親友へ
「突然呼び出してごめんなさい」


そう言うゆいちゃんは本当に申し訳なさそうな顔をして、あたしに歩み寄る


当のあたしは


「いえ」


なんて笑顔で答えて


心の中にあるどす黒い感情を必死に隠す



あたし達はたわいのない話をしながら、近くのカフェに入った



席について


ゆいちゃんからではなく


あたしからこう切り出した




「翔のこと?」

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