たった一人の親友へ
その後のゆいちゃんは

あたしを涙でいっぱいの瞳で見つめ

「…はい。

私、今更都合が良すぎるって分かってるんです。

翔がきっと許してくれないことも。

でも・・・

それでもまだ翔のことが好きなんです。

好きで・・・

好きで・・・

仕方がないから

私本当に後悔して・・・・

遊びじゃなくて本当の気持ちだから・・あたし頑張らなくちゃですよね。

ちゃんと翔と向き合えるまで頑張ります。

結果がどうなっても・・・」


そう言って

ゆいちゃんは今日初めての笑顔をあたしに向けた


その時思ったの

きっとゆいちゃんと翔は

また上手くいくって

何の根拠もないけどそう思った


きっとゆいちゃんがあたしと同じ気持ちを持ってるから

何か共感を得たのかな









分かんないけど


あたしは


少しでもゆいちゃんにアドバイスした自分に



後悔してしまったんだ


< 129 / 265 >

この作品をシェア

pagetop