たった一人の親友へ

“さなが必要なんだ”

翔にも言われたよね

この言葉。


隆也はあたしを恋人として必要としてる

翔はあたしを親友として必要としてる


たったこれだけの違いなのに
大きな大きな違い


隆也の気持ちは分かるの


あたしだって隆也が必要

あたしが傷ついたとき

寂しいとき


いつだって隆也はあたしの隣にいてくれたよね


それでもあたしの心の中は翔でいっぱいで


なのに隆也はあたしの彼氏でいてくれた


あたしね


もうこれ以上辛いんだよ


自分勝手に隆也を利用してたあたしが言えることじゃないけど…


どう考えたってあたしの中の１番は翔以外有り得ないの


隆也は何があったってあたしの中の二番なんだよ？


これ以上あたしを嫌な女にさせないで


隆也は隆也の幸せを生きて？


隆也のこと大好きだけど


好きで好きでたまらないけど


それ以上に翔のことを思うと


胸が苦しくて


はりさけそうなの


あたしは隆也がくれた分の愛を半分しか返せないの


ごめんね、隆也


本当に本当にごめんね