たった一人の親友へ
隆也は最後にって、あたしをぎゅっと抱きしめた
これからはもうこんなことしてくれる人もいないんだね
隆也が帰ろうとすると
友香が気まずそうに部屋から出て来る
どうやらあたしたちの声が聞こえていたらしい
「ねぇ、隆ちゃん。
お姉ちゃんと別れても、また家に来てくれる?」
「うん。もちろん」
隆也は笑顔でそう答えると、友香は涙を浮かべながらも笑顔で自分の部屋へ戻って行った
きっと友香も隆也に支えられた一人だから。
それからあたしたちはゆっくりと玄関へ足を進めた
これが本当に最後なのかな
自分で伝えといてまだ実感が湧かないよ
隆也はくるっとあたしの方を向いて
ここでいいからって
そして最後にあたしにこう伝えた
「別れても、俺ら嫌いで別れたわけじゃないよな?
だから俺はこれからもさなの一部でありたい
だから何かあったら俺に頼れ。
そんぐらいいいだろ?」
あたしは笑顔で頷いた
「じゃぁ」
そう言ってあたしの家から去っていく隆也
隆也の後ろ姿を見ながら
あたしは張り詰めた糸が切れたように
泣くことしか出来なかった
これからはもうこんなことしてくれる人もいないんだね
隆也が帰ろうとすると
友香が気まずそうに部屋から出て来る
どうやらあたしたちの声が聞こえていたらしい
「ねぇ、隆ちゃん。
お姉ちゃんと別れても、また家に来てくれる?」
「うん。もちろん」
隆也は笑顔でそう答えると、友香は涙を浮かべながらも笑顔で自分の部屋へ戻って行った
きっと友香も隆也に支えられた一人だから。
それからあたしたちはゆっくりと玄関へ足を進めた
これが本当に最後なのかな
自分で伝えといてまだ実感が湧かないよ
隆也はくるっとあたしの方を向いて
ここでいいからって
そして最後にあたしにこう伝えた
「別れても、俺ら嫌いで別れたわけじゃないよな?
だから俺はこれからもさなの一部でありたい
だから何かあったら俺に頼れ。
そんぐらいいいだろ?」
あたしは笑顔で頷いた
「じゃぁ」
そう言ってあたしの家から去っていく隆也
隆也の後ろ姿を見ながら
あたしは張り詰めた糸が切れたように
泣くことしか出来なかった