たった一人の親友へ
携帯が鳴ってる


相手はもちろん翔


「…もしもし」

「さな!!今どこだよ?」

「あっ。ごめんごめん。
ちょっと急な用事ができちゃって」


努めて明るく振る舞うあたし


「何だよー。何かあったかと思ったじゃん!
それならいいんだけどさ…」


「あっ、ちょっと待って!

あの…話したいことが…」


「何?」


「あー……

えっと……」


「何だよー。」


「いや。

うーん。

やっぱいいや!たいしたことない話だし」


「何それ(笑)

まぁいいけど

じゃぁまた寝るからおやすみー」


「また寝るのー?

はいはい。おやすみー」




切った後の後悔


ゆいちゃんのこと言えなかった


いつかばれることなら
早く言った方が良いに決まってるのに




気が付くと


そこには一面の海


昨日来たばっかなのに


また来ちゃった




どうしてだろう


この海を見て


初めて涙が出たの




この


始まりと


終わりの場所で


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