たった一人の親友へ
「お姉ちゃん??怒ってない??」


友香・・・


あんたバカ?


口をあけたままあたしはリビングを去った


化粧・・・

服・・・

髪・・・

直さなくちゃ・・・


それしか頭になかった


20分後


あたしは化粧バッチリ。


髪も整えて2人の前に姿を出した


「お姉ちゃん…。あの~」


「何で隆也がここにいんの?」


精一杯の強がりで言った言葉


「別に俺なんだから気にしなくていいのに・・・」


「なっ・・・・」


顔が真っ赤になってたと思う


だって


だって


別れたあの日から会うの初めてなんだよ?


隆也は何も思わないの?


すると隆也はあたしの方に向かって来て


「友香ちゃん。ちょっとさなに話あるから後で勉強教えるわ。」


そう言ってあたしの腕を掴み


あたしの部屋へと向かった

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