たった一人の親友へ
ピンポーン


玄関を出ると、ジャージ姿の隆也


「おうっ!!ごめんな。夜遅くに・・・」


「ううん。どうせ今日あんま寝れないだろうし。

何か用だった?」


「えっ?あぁいや、用って訳でもないんだけど・・・」


「え?」


「あのさ、まぁ顔見てお疲れが言いたかったっていうか・・・」


少し顔を赤らめて言う隆也


「えっ?」


「ただそれだけなんだけど・・・」


「それだけのために来てくれたの?」


「…うん。」


「良いのに・・・そんな」


「えっ?あっ!そうだよな…

迷惑だよな・・・」


「違うよ!!だって隆也・・・」


「ん?」


「隆也に悪いじゃん・・・そんな・・・」


「何だよ、それ。俺は良いんだよ。
とりあえずお疲れ様!!」


「…ありがとう。

本当隆也がいなかったら、冗談抜きにあたし浪人だったよ」


「大袈裟だなー。それはさなが頑張ったからだろ?

あっこれ。」


隆也が取り出したのは


ピンクの小さな包み紙


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