たった一人の親友へ
「ごめん…

雰囲気悪くして!やっぱいいや…ごめん」


「何それ?言ってよー」


「いや、本当何でもないよ。ごめんごめん。」


それからの隆也は


あたしから見たら


無理に笑ってるようにしか見えなくて


どことなく二人の間には距離があった


あの時本当は


隆也が何を言いたかったか


あたしは少しだけ分かってた



でもあえて追究しなかったのは


あたし自身どうしていいか分からなかったから


答えはとうの昔に出したはずなのに


あたしの心の中には迷いがあったから


自分の弱さを思い知らされた


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