たった一人の親友へ
もう自分を責めるのはやめようと思った


そんなことしたって


翔が喜ぶとは思えなかったから


翔が亡くなって


悲しんでるのはあたしだけじゃない


翔の両親


友達


ゆいちゃん


あたしもその中の一部


ただ


翔がいないという事実は決して消えないけれど


あたしはこの後の人生


翔に恥じない生き方をしたい


翔なら


あたしを応援してくれるよね?


翔の家に来てよかった


翔の部屋を出た瞬間


聞こえた気がしたの


翔の声で


“さな頑張れ!”って




幻聴かもしれない


でもたしかに聞こえた気がした





ありがとう


天国で待ってて


翔に恥じない人間になって


そっちへ行くから


必ず


待っててね

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