たった一人の親友へ
友香は日に日に目の下のくまがひどくなり

身体は痩せていくばかり

期待に答えようと寝る間も惜しんで勉強をした友香は

寝ることを忘れてしまった


あたしはそんな友香の様子に気がつきながら

見て見ぬ振りをしてた


人間の身体なんてもろいもので

友香は入院を余儀なくされるほど悪くなっていた


母親はお前のせいで、とあたしを責め

あたしは更に友香を妬み

友香はあたしに助けを求める



あたしたちはいつまでも堂々巡り

いい加減うんざり



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