たった一人の親友へ
どんよりした曇り空が広がるある朝
あたしは学校の先輩から呼び出しをうけた


何のことかは分かってる
どうせスカートとか化粧とかのこと




くだらない


年上だからって何?
そんなに肩書が大事?


そんなことを一通り言った気がする


教室に戻ったあたしの右頬は見事に真っ赤にはれてた

人間って自分の思い通りにいかないとすぐに手を出す

なんて愚かな生き物


力でねじふせようとしたって何の意味もないのにね


あたしは先輩たちを終始冷めた目で見てた


可哀相に
そんな思いでいっぱいだった


なんだか分かんないけどみんながみんな可哀相に見えたの


こういう風に冷めた目で見てるあたしがどうしようもなく格好よく思えて


そんな自分を偽って


心のどこかで怖い、助けて!って思ってる自分を閉じ込めた



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