たった一人の親友へ

高校

入学式当日

朝からものすごく緊張して

その反面ちょっとした期待もあった


高校に到着して、クラス名簿で自分の名前を発見した


一年G組
あたしの新しいクラス



教室の扉を開けるとだいたいがもう席に座っていて


みんなの目を気にしながら、自分の席にそっと着くと
隣の女の子の視線を感じた


ちらっと見ると

その娘はニコッと笑い


「あたし浅川夏。よろしくね!」



夏はその名前の通り、すごく明るそうで

こっちが見とれてしまうくらいの美人だった





その日はずっと夏と話してた

お互いの趣味や中学時代の話し

今日初めて会ったとは思えないくらい話しがはずんで


あたしはすっかり
不安だった高校生活が楽しみになっていた




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