たった一人の親友へ
あたしは隆也の腕に抱きしめられながら

この人を守ってあげたいと

心の底から思った

今までは与えられるばかりの愛だったけれど



あたしたちは本当に不完全で

支えあわなくては生きていけなくて

弱くてちっぽけで



ねぇ隆也

あたしはこの夜のこと絶対に忘れない

隆也もこの日のこと


まだ覚えてる?


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