たった一人の親友へ
あたしは隆也の告白に

ありがとう、と言って

直接的な返事はしなかった


隆也はあたしの気持ちが分かったのか

あたしの唇にそっとキスをした

本当に本当にやさしいキスで



二人とも寂しかったんだよね

あたしも隆也も



流れにのったと言われれば否定できない

翔のことを考えなかったと言えば嘘になる



あたしと隆也はその日

一つになった

肌を触れ合いながら

人ってこんなに温かかったんだって実感した








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