たった一人の親友へ
狭間
夜、翔から電話が来た


でもあたしはその電話に出る勇気がなかった

今翔と話したら

すべてが壊れてしまう気がしたから

3度目のコール

画面に映し出される「3件着信アリ」「メール4件」という文字



分かってる

翔はあたしのこと友達として

本当に大事に思ってくれてる

それ以上を望むあたしが

おかしいってことも分かってる




でもね、どうしたらこの気持ちは消せるんだろう

現実では分かってるのに

いざ目の前にしてしまうと、止まらない






どうしてあなたはあたしの目の前に現れたの?




あなたのことが好きでたまらないよ







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