たった一人の親友へ
「ごめんね〜。隆也。
友達来ちゃって…
授業のノート返すって」
嘘ってこんなに簡単に口から出るんだね
「そっか…ちょっとさな。こっち来て」
心なしか元気のない隆也はあたしに手招きする
ちょこんと隆也の隣に座る
「俺さぁ、さなとやり直す時言ったじゃん。俺のこと利用してもいいからって。
ちゃんと俺のこと利用してる?」
「え?何言ってんの?隆也?
どうしたの?」
「・・・。」
「あたしは隆也がいてくれて本当に助かってるよ」
「…じゃぁ。
じゃぁ何でさぁ、そんな悲しい顔してんだよ!?
こういう時に俺が必要なんじゃないわけ?
嘘なんかつくんじゃねぇよ!
もっと俺を頼れよ!!」
悲痛な叫びをあげる彼の姿を
あたしはただ見つめることしかできなくて
どうしてあたしは隆也を傷つけることしかできないんだろう
どうして愛されている分ちゃんと返せないんだろう
そしてきっとここであたしが泣いて
隆也があたしを抱きしめて
また元通りになるんだ
その分また隆也の傷が増えて
あたしは隆也に救われる
最低な方程式
友達来ちゃって…
授業のノート返すって」
嘘ってこんなに簡単に口から出るんだね
「そっか…ちょっとさな。こっち来て」
心なしか元気のない隆也はあたしに手招きする
ちょこんと隆也の隣に座る
「俺さぁ、さなとやり直す時言ったじゃん。俺のこと利用してもいいからって。
ちゃんと俺のこと利用してる?」
「え?何言ってんの?隆也?
どうしたの?」
「・・・。」
「あたしは隆也がいてくれて本当に助かってるよ」
「…じゃぁ。
じゃぁ何でさぁ、そんな悲しい顔してんだよ!?
こういう時に俺が必要なんじゃないわけ?
嘘なんかつくんじゃねぇよ!
もっと俺を頼れよ!!」
悲痛な叫びをあげる彼の姿を
あたしはただ見つめることしかできなくて
どうしてあたしは隆也を傷つけることしかできないんだろう
どうして愛されている分ちゃんと返せないんだろう
そしてきっとここであたしが泣いて
隆也があたしを抱きしめて
また元通りになるんだ
その分また隆也の傷が増えて
あたしは隆也に救われる
最低な方程式