泪の花。
序章
「あんた、泣きっ面に蜂ね…泣いたら泣いただけ、何かイヤな事が起こるってそろそろ気付きなさいよ。」
そう姉から言われた一言をよく覚えている。
小学生の時の私は泣いてばかりいて、すぐ泣くから…
からかわれ、苛められる対象だった。
自分でも泣きたくない。
だけど、悲しい事があると、涙を我慢する事が出来ないのだ。
親姉弟は、
泣くな!!
みっともない!!
何がそんなに悲しいの!!
と叱る。
…やっぱりその言葉でも泣いていた。
でも、その中で…祖母だけは違った。
泣いている私を抱き締め、こう囁いてくれる
『大丈夫、泣いたっていいんだよ。涙は心を洗い流してくれるから、初美の心はキラキラしてるの。その分傷つきやすいのかもしれないけど、それは決して悪い事じゃない。でも、泣きすぎはよくないね』
そう付け加えて、私を笑顔にしてくれる祖母が大好きだった。
そう姉から言われた一言をよく覚えている。
小学生の時の私は泣いてばかりいて、すぐ泣くから…
からかわれ、苛められる対象だった。
自分でも泣きたくない。
だけど、悲しい事があると、涙を我慢する事が出来ないのだ。
親姉弟は、
泣くな!!
みっともない!!
何がそんなに悲しいの!!
と叱る。
…やっぱりその言葉でも泣いていた。
でも、その中で…祖母だけは違った。
泣いている私を抱き締め、こう囁いてくれる
『大丈夫、泣いたっていいんだよ。涙は心を洗い流してくれるから、初美の心はキラキラしてるの。その分傷つきやすいのかもしれないけど、それは決して悪い事じゃない。でも、泣きすぎはよくないね』
そう付け加えて、私を笑顔にしてくれる祖母が大好きだった。