泪の花。

友達

こんな私だけど、一応友達と呼べる存在が一人いる。


私の次によく泣く子だった。


泣かなくなった私は、苛められる事はなくなった。


だが、私の学校の女子はすこぶる暇らしく、苛める標的をその子に変更。



私のせいで…


なんて、そんな責任は感じてなんかいないが、友達と呼べる唯一の存在が、目の前で苛められてるのを見逃してしまうほど酷い人間にもなれなかった。



「いい加減にしなよ」



そう言って少し目を合わせただけなのに、後ずさりしながらすごすごと去って行く女子の塊…


最近気付いたのだが、私は目つきが悪いらしい。



『初美ちゃん…ありがとう…』



そう言いながら、力なくニッコリと笑う。


私はその行為がとても羨ましかった…



私は泣いたら泣いたままおばあちゃんの所でも伏せている事が多く。


例えば、学校で先生に庇って貰ったりしても笑顔でお礼なんてまず無理だった。


私も試しに…


「どう致しまして」


と笑ってみた。


『どっどうしたの?顔が引きつってるよ!!?』


とまぁこんな具合で、笑ったつもりで終わりましたが…

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