泪の花。
第三章

疑心

一年は早い…


今日は大晦日。



去る年、来る年…


いつものように1日が終わるのと変わらないのに、なんでこんなに人は騒ぐのだろう?


私の目の前にいるバカ共も一緒だ。


行事大好きバカやろー共だ。


それに付き合わされたあげく、朔來は甘酒を飲み過ぎてひっくり返り…


咲坂君はおみくじが大凶で落ち込み、逆にアイツは大吉で…咲坂君を挑発し過ぎて喧嘩勃発。



他人のフリを決め込みたかったのに、ほっとけない自分の性格を憎んだ。


結局、家に帰ったのはお昼を回っていて…


お正月だから親戚中が集まっていた。


ごちゃごちゃとした人混みの中で、ふとあの日の出来事を思い出した。



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