泪の花。
「なーんてね、そんなに見つめんなよ。」



そう言って、茶化された事にまた怒りが溢れ出そうになった。



『~……帰る!!』



「俺もいっしょ…『ついてくんな!!!!』」



ガラガラ…ピシャン!!!!


「口、わるー!!!!」



と教室から叫び声が聞こえた。




あれがアイツの本当の姿?


私は、アイツの頭の中だけは予想が出来ない。


沢山の思いの中で、生きてきた人間であることは間違いないけれど、私を見透かそうとするあの目には…


嘘や偽りが見えないから…


なんて思ってしまう、私の目はくすんでいるのだろうか?


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