泪の花。
でも、この声って…


『さーくーらー!!!!』




振り向いてゴンッ!!


とゲンコツを一発。


「いたーい!!」


と泣きながら頭を押さえている



『朝から心臓に悪い事しないでよ!!大体なんでパジャマで連れ出されなきゃ行けないわけ?一体なにこれ?』




「ホントだ、初美ちゃんパジャマだ。どうしてパジャマで連れて来ちゃったの?」



そう、さっきの黒い服の男に尋ねる朔來。




「お言葉ですが朔來様、出てこられたら、逃げないように、速攻連れてこいとの命令でしたので…」


『あんたなんて事を…』


「だって初美ちゃん逃げると思って…空けといてねって言ったから着替えてると思ってたし…」



どうしたらそんな憶測で物が言えるのだろうと不思議に思い、怒る気力も失せてしまった。



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