泪の花。
ポツンと独り取り残された俺…



初美から避けられるなんて、今までも沢山あったけど…



「だぁー!!一体何でだよ!!いつもの悪態もついてくれない!!やっぱり墓場で抱きしめたのがいけなかったのか!!」



心当たりが多すぎる…



ヤバイ…


本格的に嫌われたかも…


「大きな独り言だな、海斗…だけど、みっともないから止めてくれ。」



とすました顔で話しかけてきた春斗。



「朝からタッチしてきて、スゲー嬉しかったのに…今度は逃げまくりってどういうことだー!!!!はぁ…俺もうダメだ。マジで嫌われた…」


と泣きそうな海斗を見て、春斗は口をポカンと開けていた。



そしてこう言った


「は?今日の初美さん見て、どうやったらそんな風に思うんだよ。顔真っ赤にして、照れてただろ?お前を好きなんじゃないのか?」


今度は海斗が口をポカンと開けている。


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