泪の花。
ホームルームが始まって、うつらうつらしながら先生の話を聞いていると教室の後ろのドアが勢いよく開いた。
「初美ちゃん!!海ちゃんが!!アメリカに行っちゃう!!」
泣きながら私に言う朔來。
『え…』
「昨日いきなり、アメリカで暮らすって言い出したんだ。前から考えてたって言ってたけど…今日行くだなんて知らなくて、さっき海斗からケータイに電話があって10時の飛行機で発つって…」
と、朔來の後ろからついてきた咲坂君が、苦い顔をしながら私に告げる…
『もう…帰って来ないんですか?』
「そんな事は言ってなかったけど、分かるんだ。アイツの気持ちが伝わってくる…俺は多分帰って来ないと思う。」
帰って来ない?
もう会えないの?
そう思うと体が動かなくなった…
先生が困ったように私たちに注意しているが、そんな事はどうでもよかった…
何かしなくちゃと考えてるのに…動けない。
「初美ちゃん!!海ちゃんが!!アメリカに行っちゃう!!」
泣きながら私に言う朔來。
『え…』
「昨日いきなり、アメリカで暮らすって言い出したんだ。前から考えてたって言ってたけど…今日行くだなんて知らなくて、さっき海斗からケータイに電話があって10時の飛行機で発つって…」
と、朔來の後ろからついてきた咲坂君が、苦い顔をしながら私に告げる…
『もう…帰って来ないんですか?』
「そんな事は言ってなかったけど、分かるんだ。アイツの気持ちが伝わってくる…俺は多分帰って来ないと思う。」
帰って来ない?
もう会えないの?
そう思うと体が動かなくなった…
先生が困ったように私たちに注意しているが、そんな事はどうでもよかった…
何かしなくちゃと考えてるのに…動けない。