泪の花。
パンッ!!


と音がして、頬がヒリヒリと痛み出した。



「初美ちゃん…叩いてごめんね。でも…追いかけなきゃダメじゃない!!もう分かってるでしょ?自分の気持ち…」



朔來が泣きながら私に諭す…


私、そんな分かりやすかったのかな?


なんて…


叩かれて、少しだけ冷静になれた。



体がふと軽くなった気がした。



『朔來…ありがとう。』


そう言って、私は教室を飛び出した。

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