泪の花。
『海斗!!かいとー!!』


恥ずかしいなんて事を全く気にもせず、叫び続けた。



ねぇ、海斗…



泣きたいと…


悲しいと思う時、嬉しいと笑う、幸せな時…



一番に思い浮かぶのは、あんただよ…



全部…思い出させてくれたあんたなの!!



どこにも行かないで…


私は、もう後ろを向いたりしないから、前を向いて生きていくから。




一緒に歩いて行きたいのに、側に居ないなんて



『私!!ワガママだから…あんたがどっかで幸せに笑っていてくれればいいなんて…そんな心の広い事言えないよ!!」



苦しい…


心の内からの叫びは止まらなくて…



「どうして何も言わないで行っちゃうのよ!!鬱陶しいくらい側にいたくせに…急に居なくなったりしないでよ!!まだ……あんたにちゃんと伝えてないのに!!好きだって伝えてないのに!!』



例え…好きな人が居たって伝えたかった。
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