泪の花。
そうだね、海斗。
…信じてみたい。
その儚げで…
崩れやすい気持ちを守って、育てていきたい。
願わくば、桔梗の生きていく道に…小さくても、温かい幸せが沢山落ちていますように。
そう、切実に思った。
「今度は男の子だな」
とニッコリ笑ってみせる海斗。
『海斗に似ないといいけど』
「オイ!!」
くだらない会話に幸せを感じる。
「男の子の名前思いついた!!」
気が早いな…
と呆れたが、一応聞いた
『何?』
「秋斗。咲坂の男ってみんな“斗”をつけるんだ…秋は、初美が好きな季節だから。」
と照れたように俯く。
『いい…名前ね』
茶化したわけではなく、本当にそう思った。
…信じてみたい。
その儚げで…
崩れやすい気持ちを守って、育てていきたい。
願わくば、桔梗の生きていく道に…小さくても、温かい幸せが沢山落ちていますように。
そう、切実に思った。
「今度は男の子だな」
とニッコリ笑ってみせる海斗。
『海斗に似ないといいけど』
「オイ!!」
くだらない会話に幸せを感じる。
「男の子の名前思いついた!!」
気が早いな…
と呆れたが、一応聞いた
『何?』
「秋斗。咲坂の男ってみんな“斗”をつけるんだ…秋は、初美が好きな季節だから。」
と照れたように俯く。
『いい…名前ね』
茶化したわけではなく、本当にそう思った。