泪の花。
秘密。
季節が、駆け足をしたかのように時は進み、受験も間近にせまった12月。
頭が悪いわけではなかった私。
でも、やりたい事も行きたい高校というのも無かったので、とりあえず近場の公立の高校を受験する事にした。
朔來と咲坂君にその事を伝えると、自分達もその高校を受験するつもりでいたと告げられた。
『…朔來、あんた大丈夫なの?』
「え?………なるようになるよ!!」
“ならないよ”
と咲坂君とハモって突っ込んでしまった。
「二人とも…酷い…」
涙目になりながら俯く朔來、
『咲坂君に勉強教えて貰うんだね』
「うん!!頑張る!!」
とすぐ立ち直り
「では、早速図書室へ!!春ちゃん行くよ~」
と呑気な朔來の声に、咲坂君は苦笑いしながら小さく溜め息をついた。
『咲坂君頑張って下さい。』
「俺、もう一人見なくちゃいけないから、大変なんだけどね」
とドンヨリと沈んだように見え…
『もう1人?ですか?』
と聞いてみた。
「うん…あっ!!じゃあまたね!!」
朔來と同じくらい、教えるのに苦労しているんだな。
と哀れに感じた。
頭が悪いわけではなかった私。
でも、やりたい事も行きたい高校というのも無かったので、とりあえず近場の公立の高校を受験する事にした。
朔來と咲坂君にその事を伝えると、自分達もその高校を受験するつもりでいたと告げられた。
『…朔來、あんた大丈夫なの?』
「え?………なるようになるよ!!」
“ならないよ”
と咲坂君とハモって突っ込んでしまった。
「二人とも…酷い…」
涙目になりながら俯く朔來、
『咲坂君に勉強教えて貰うんだね』
「うん!!頑張る!!」
とすぐ立ち直り
「では、早速図書室へ!!春ちゃん行くよ~」
と呑気な朔來の声に、咲坂君は苦笑いしながら小さく溜め息をついた。
『咲坂君頑張って下さい。』
「俺、もう一人見なくちゃいけないから、大変なんだけどね」
とドンヨリと沈んだように見え…
『もう1人?ですか?』
と聞いてみた。
「うん…あっ!!じゃあまたね!!」
朔來と同じくらい、教えるのに苦労しているんだな。
と哀れに感じた。