泪の花。
その日から勉強会は、週3日やって…


最終的には、私が彼に問題を聞くような段階まで達した。


でも、サングラスやマスクは外してくれる事はなく…


それが悲しいわけではないけれど、人の心というのは分からないものだなとつくづく感じた。



勉強会、最後の日。


最近…


アイツ見ないなぁと思い出したように考えていた。


でも…何か変だ。


朔來達といる事も極端に少なくなった今の時期に…


なぜ?


なんでこんなに引っかかるのだろう?


どうでもいい筈なのに…


大嫌いな筈なのに…



放課後、いつも誰かいる図書室は今日は誰もいなくて…静まり返っていた。



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